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リコーダーについて



リコーダーは現在、学校教育で広く使われており、大部分はプラスチック製のものですが、本来17世紀から18世紀半ばにかけてヨーロッパで幅広く演奏されてきた木管楽器です。

現代では専門のリコーダー製作者たちが柘植の木、あるいは桜や楓、黒檀や紫檀などの材料を使いながら優れた楽器を作り出しています。
 材質の硬さ、比重や年輪の密度、材の乾燥の度合いや内径の形状、材料そのものに対するオイル処理方法、楽器本体の塗装、指穴の形状そしてジョイント部分のリングの有無など沢山の要素が複雑に絡み合いながらリコーダーの音色や音程が決定されます。

リコーダーはバロック時代の頃からすでに入門の簡単な楽器として非常に人気が高く、特に17世紀初頭のロンドンでは数多くの出版社がリコーダーのための曲集を出版しました。また、ルネサンス、バロック時代に作られた楽器が今でもヨーロッパの古い城や古い民家から発見されることがあり、それらはオリジナル楽器と呼ばれ、博物館に飾られるだけではなく、現代のリコーダー製作者たちの規範としても活かされています。

バロック時代の楽譜を調べてみると、アマチュアのための簡単な曲集だけではなく、例えばヘンデルのソナタやバッハのブランデンブルグ協奏曲第2番、第4番、そしてヴィヴァルディの協奏曲などを始めとして今風に表現するならば、いわゆる「超絶技巧」を使いこなすことの出来る奏者でなければ到底演奏不可能と思われるような作品もあります。                  
私たちはここに17世紀、18世紀という時代に、このリコーダーという楽器が如何に幅広い層で演奏されていたかということを垣間見ることが出来るのです。

しかしながらちょうどJ.S.バッハの没年前後を境として次第にリコーダーは顧みられることが少なくなってゆきました。当時の記録によるとすでにバッハの子供たちはバッハを時代遅れの作曲家としてみなしており、当時流行しつつあった「疾風怒涛」とよばれる前古典派の様式にはすでにリコーダーの持つ典雅な響きは合わなくなってしまっていたのです。その結果その後にやってくるハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの時代にはすでにリコーダーは完全に忘れ去られ、およそ250年に渡る長い眠りについたのでした。

やがて20世紀初頭にイギリスの音楽学者ドルメッチ氏の尽力の後、オランダ、ベルギーを始めとする諸国でバロック音楽復興の動きがあり、そのなかでついに長い眠りについていたリコーダーは目覚めたのでした。

日本では1970年前後に楽器会社、出版社を中心にリコーダーを見直す動きが始まりました。それまで学校教育のなかでは「スペリオ」あるいは「縦笛」と呼ばれていたこの笛は今では「リコーダー」と呼ばれ、最近ではルネサンス、バロック音楽の演奏に加え、生涯学習のための楽器としても注目を集めているようです。 
ルネサンス、バロックから現代に至るリコーダーの魅力にあなたも是非、触れてみてはいかがでしょうか。

吉嶺史晴

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